茨城県土浦市には「刻の太鼓」なるものがある。土浦には古くから「土浦にはすぎたるものが2つある。刻(とき)の太鼓と関の鉄砲。」という言葉が伝わっており、このうち刻の太鼓については,江戸時代初期の1656年(明暦2年)から1872年(明治4年)頃迄216年に渡り土浦城跡櫓門楼上で明六ツ(あけむつ・午前6時・卯刻)と暮六ツ(くれむつ・午後6時・酉刻)の2度太鼓を打って時刻を知らせていたと言われている。
1872年(明治4年)頃に途絶えた刻の太鼓を、土浦市制60周年を記念し、かつ有志の方々の尽力で平成12年11月に約130年ぶりに復活。以後毎年、時の記念日の6月10日から12日までの3日間「刻の太鼓」により平成の刻を告げている。
平成19年3月18日、刻の太鼓の会(保存会)が設立。櫓門は県、太鼓は市の文化財。