湯河原町当初予算案は一般会計79億1800万円

湯河原町の冨田幸宏町長は７日、総額１６５億１８００万円（前年度当初比０・８％増）の２０１２年度当初予算案を発表した。一般会計は79億１８００万円（１・１％減）で、冨田町長は「歳入が減る一方で義務的経費を優先させなければならず、政策面で苦しい編成となった」と説明した。

一般会計の歳入は、町税が２・２％減の38億７７００万円。長引く不況や現役世代の人口減などが響き、固定資産税が18億２５００万円（４・７％減）、都市計画税が３億２８００万円（５・４％減）と落ち込んだ。町民税は13億６１００万円（０・１％減）。借金に当たる町債を７億３５００万円発行するほか、財政調整基金を８千万円取り崩す。

歳出は、人件費や扶助費などの義務的経費が41億８２００万円（２・８％減）で全体の５割超を占めた。衛生費では、湯河原美化センターの最終処分場埋め立て中止問題を受け、真鶴町と組む衛生組合の運営費負担金が３億９００万円とほぼ倍増した。

総額14億６０００万円（昨年12月末現在）に上る税や保険料の滞納対策では、専門家をアドバイザーに招くなど徴収強化に取り組む。防災対策では、沿岸部で津波避難誘導看板の整備着手のほか、引き続き海抜表示板の設置を進める。

主な新規事業は次の通り。

▽こごめの湯改修２８００万円▽（仮称）湯河原海辺公園整備（５１０万円）▽町歴史年表作成（３００万円）▽徴収アドバイザー派遣（２４０万円）▽たちばな保育園建替（１４０万円）

（カナロコより）